ゴスペル大好き 東の勇士

聖歌8



8 東の勇士
作詞: Kwang Yol Yoo 作曲: Anonymous

1、勝ちどきいざ立て東の勇士
  千歳の歴史を切りひらき
  神の御旨が成さるとき
  諸共にそれ立て成和の若人
2、夢ならぬ夢がなる新世紀明け
  朝がね打ち打ち陽がのぼる
  三十億全てが理想(のぞみ)に生き
  諸共に行こうぞ永遠の若人
3、勇みて砕けよサタンのちから
  父と御子らの命令に
  あめつち全てを捧げまつり
  諸共に勝ち抜け平和の若人




シリーズ聖歌 7
聖歌 第一部 8番「東の勇士」


 この歌の作詞者、故・柳光烈(ユ・グァンヨル)文化部長(当時)は、『生火』『離夜路』などの詩集を出している詩人でもあります。

 この歌の原題は「成和青年歌」といい、1955年4月11日に青年会が発足したときに、青年のための歌がなくてはならないということで作られたものです。

 歌詞が募られ、公募に応えて寄せられた作品の中より柳先生の詞が選ばれました。

 「日本では“東の勇士”と歌うけれど、私は“東方の輝き”と作詞したのです」と、柳先生が意味を話してくださいました。

 “光は東方より”という聖句を中心とした作詞だそうです。その光も弱々しいものではありません。目眩(めくるめ)くような光の束。闇の覆いを、一度に切って落としたような力強い光。六千年の暗黒の歴史が、その力強い閃(ひらめ)きによって、一遍に光明の世界に転じるという、夢のような理想が実現する新世紀の朝を歌ったそうです。

 手を勇ましく振り上げ、振り下ろしながら、時に周りの家々から苦情が来るほど歌ったこともあります。
 よく先輩に、「勝ち鬨(どき)の“ち”の所で、手を下ろすんですよ」などと、手の降りかたを指導してもらったのを思い出します。

 “成和の若人”という言葉がありますが、和とは、丸く授受して球形運動をなしている形をいいます。象徴的には、理想世界を表しますから、成和の若人とは“理想世界を成していく若人”と説明できるでしょう。

 「すごく燃えていましたね。草創期、わずかしかいないのに、もうわれらが決意してやれば何でもできる。神共にあり、と。一人一人が、天下の将軍の気迫でした。そんな情熱と勢いを込めて作られた歌なのです」と、柳先生は話していました。

(参照:『聖歌のめぐみ』)





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